保険薬局

【続き】薬局の売上を上げるために工夫できるポイント

処方箋枚数を増やすか、処方箋単価を上げるかの二択
一般社団法人薬局支援協会 代表理事 薬剤師 竹中 孝行
②客単価(処方箋単価)を上げる
まず、診療報酬点数としっかり向き合うことが大切です。ベースとなる加算としては、地域支援体制加算、後発医薬品調剤体制加算、連携強化加算、医療DX推進体制整備加算が考えられます。在宅医療においては、在宅薬学総合体制加算も重要です。要件が厳しく取得が難しい場合もありますが、努力によって獲得できる加算はしっかり取得することが重要です。
次に、地域支援体制加算の要件に含まれるような加算を含め、内容を理解し意識することで獲得可能な加算を確実に取りましょう。一つひとつの加算は小さな点数かもしれませんが、積み重ねれば売上に大きな影響を及ぼします。例えば、特定薬剤管理指導加算3では、RMP資材の対象医薬品や供給不安定、選定療養について意識していると取得できるケースが多いです。加算を取得することで業務が増えるという見方もありますが、小さな点数を積み重ねることが非常に重要です。

■まとめ

今回は、薬局の売上を上げるためのポイントを紹介しました。紹介した内容は、地域特性や店舗の状況によって異なるため、各薬局をしっかりと見極めながら進める必要があります。基本的には、処方箋枚数を増やすか、処方箋単価を上げるかの二択になりますので、一つひとつ可能なことから取り組みましょう。自戒の念を込めて言いますが、私自身が大切にしていることでもありますし、経営で大切なのは、当たり前のことを確実に行うことだと思います。


前の記事を読む 薬局の売上を上げるために工夫できるポイント


【2024.9月号 Vol.340 保険薬局情報ダイジェスト】