組織・人材育成

【続き】 「この研修で変わったの!?」驚くリーダーの研修への向き合い方

学びを自分の言動に活かしていくかどうかは本人次第
株式会社メディフローラ 代表取締役 上村 久子
このケース、どのような感想を持ちましたか?
研修講師の話術などの技術や知識により、学びやすい環境を整えることはできていても、その学びをどう自分の中で消化し、次の自分の言動に活かしていくかどうかはご本人次第です。組織作りは過去に私たちが義務教育で教えられていたような「答えがある学問」ではありません。答えがあるとすると、常に個々人の中にあるはずです。

組織は個人の集合体ですから、個人のストーリーが組織のストーリーを作ります。従って、個人の言動がより良く変化することが、組織のより良い変化に繋がるのです。つまり、個人がどのような言動を選択することがより良い組織に導けるのかという答えは、今までの自分自身を振り返ることでより良い答えを導くという、個人の気付きにかかっているということです。この「個人の気付き」に蓋をしたまま「何か変えてくれるものが研修にあるのだろう」と受け身で研修に挑んでしまうことで、この院長先生のように「何も得るものが無い」「変わっていない」という認識になってしまうことがあるようです。

研修は自分を「変える」場ではありません。研修は「気付き」の場です。気付きから自分を「変える」という、受け身ではなく能動的に「変わる」ことで結果が変化していきます。研修への挑み方を今一度振り返ってみませんか?私自身、研修講師としての技術と知識をもっともっと磨いていくぞ!という宣言と共に、このケースをご紹介いたしました。


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【2024. 6. 15 Vol.594 医業情報ダイジェスト】