組織・人材育成
質の高い応募者の母集団形成を目指して
人材紹介会社向けWEB求人説明会を実施しよう
株式会社ウィーク シニアコンサルタント 長谷川 周重
昨今は薬剤師の中途市場のみならず、一般的な企業の採用活動もまた売り手市場になっている。優秀な候補者ほど複数の内定を獲得しているため、入社に至るまで気が抜けない。企業はその優秀で欲しい人材を1人でも獲得するために、質の高い応募者の獲得、母集団形成をめざして多くのチャネル戦略を実施している。その中で最近は、人材紹介会社向けのWEB求人説明会を実施するケースが増加している。開催する目的は3つある。
- 質の高い応募者の母集団形成
- 人事の業務効率化
- 人材紹介会社とのグリップ力の強化
なかでも極めて重要なのが「3」である。結論を申し上げるとグリップ力強化のゴールは、人材紹介会社の担当者に自社のファンになってもらうことだ。担当者にファンになってもらうことで、候補者に自社の求人を優先的にお勧めしてもらえる可能性が高くなる。また、求職者への口説きも強化され、いざという時に後押しをしてくれる可能性が高まる。ファン化は重要と言えよう。
一般的に、薬剤師の中途採用は、求人票や募集要項、募集店舗の案内をメールで案内して終わりというケースが多い。長年お付き合いのある企業があり、関係性もできていると思い込んでいるケースがあるが、それは違う。なぜなら人材紹介会社側の体制が流動的であるからだ。例えば、大手エージェントの場合、担当者が変わることがしばしばある。新たな担当者となれば、関係性は振り出しに戻る。また、C A(求職者側)とR A(企業側)で分業制になっていることも多い。そのため、CA担当で企業からは顔の見えないコンサルタントが介在していることもある。さらに、紹介数の多くは大手エージェントに依存しているにもかかわらず、中小エージェント会社も多数存在している。中小エージェントは大手ほど流動的ではないというメリットがあるものの、現実として中小に依頼しても紹介がたまにしか出てこないため、関係性を維持しづらいことが課題となる。これら大手と中小の差は、薬剤師の中途採用に限らず一般の企業においても同様である。
そのような中、有効な手法として主流化しているのが「人材紹介会社向けのW E B求人説明会」の実施である。頻度として、半年に1回から1年に1回程度。場合により新規求人、急募、キャンペーン、採用計画まであと一歩といった時に不定期で開催される。
一般的に、薬剤師の中途採用は、求人票や募集要項、募集店舗の案内をメールで案内して終わりというケースが多い。長年お付き合いのある企業があり、関係性もできていると思い込んでいるケースがあるが、それは違う。なぜなら人材紹介会社側の体制が流動的であるからだ。例えば、大手エージェントの場合、担当者が変わることがしばしばある。新たな担当者となれば、関係性は振り出しに戻る。また、C A(求職者側)とR A(企業側)で分業制になっていることも多い。そのため、CA担当で企業からは顔の見えないコンサルタントが介在していることもある。さらに、紹介数の多くは大手エージェントに依存しているにもかかわらず、中小エージェント会社も多数存在している。中小エージェントは大手ほど流動的ではないというメリットがあるものの、現実として中小に依頼しても紹介がたまにしか出てこないため、関係性を維持しづらいことが課題となる。これら大手と中小の差は、薬剤師の中途採用に限らず一般の企業においても同様である。
そのような中、有効な手法として主流化しているのが「人材紹介会社向けのW E B求人説明会」の実施である。頻度として、半年に1回から1年に1回程度。場合により新規求人、急募、キャンペーン、採用計画まであと一歩といった時に不定期で開催される。
●人材紹介会社向けWEB求人説明会とは
人材紹介会社向けWEB求人説明会は、新型コロナ感染症を機に圧倒的に増加した手法で、ビデオ通話システムの普及に伴い、ZoomやTeams、Google meet等が使用されている。企業側のスピーカーは、人事と求人募集の所属長、ベンチャー企業であれば社長が参加することが多い。人材紹介会社にとって、担当者や責任者の生の声が聞けることや、直接質問もできるのでとても有難いイベントである。そしてW EBという特性もあり、時間に融通が利くためお互いに効率的で、複数名による参加も可能のため、社内共有も省けてこれも有難い仕組みになっている。
説明会の内容は、主に以下の通りとなる。
説明会の内容は、主に以下の通りとなる。
- 代表者、責任者からのメッセージ
- 中途採用状況の共有 年間目標と現在の実績
- 各募集求人の内容について
- 各募集求人の求める人物像、ペルソナの共有
- 過去内定にいたった事例の共有
- キャンペーンの告知
●開催企業側のメリットと発信してほしいこと
企業側のメリットは、先の3つの目的にも示した通りで、1回で多くの人材紹介会社へ依頼をかけることができ、紹介協力のお願いができることだ。副次的な効果をもう1つ挙げるなら、これまで力を入れてくれていなかった人材紹介会社が、WEB説明会をきっかけに積極的に紹介活動をしてくれることもある。
この説明会で特に発信してほしいことは、自社が特にこだわっていること、強みとしていることである。事前に人材紹介会社に自社の魅力や強みを伝えることで、紹介時点でのミスマッチは圧倒的に軽減され、候補者とのグリップ力強化に繋がる。
<PR例>
この説明会で特に発信してほしいことは、自社が特にこだわっていること、強みとしていることである。事前に人材紹介会社に自社の魅力や強みを伝えることで、紹介時点でのミスマッチは圧倒的に軽減され、候補者とのグリップ力強化に繋がる。
<PR例>
- 年収が低くても、残業が少なく働き易い環境である
- とにかく人間関係がよく風通しが良い
- 昇進、昇格スピードが早くキャリアパスを描ける
- ワーク・ライフ・バランスに力を入れている
- 将来店舗拡大の予定があり、主要ポストに空きが出る可能性が高い など
とにかく、自社が力を入れている点を徹底的に伝えてほしい。
●WEBアンケートフォームを活用しよう
そして、もう一つ主流になっていることが、説明会後にGoogleフォームなどを活用したWEBアンケートの実施である。時間の関係上等で説明会では聞けなかった質問や説明会自体の感想を回収できる。さらに協力してもらえるかどうか人材紹介会社の温度感を確認することもできる。大変有効な手法なので合わせてお勧めしたい。
●まとめ
今回のテーマに限らないが、人材紹介会社の担当者をファン化することは意外と大切だ。また調剤薬局の場合、募集店舗が異なれば、その店舗に即した説明会や働く人の紹介も有効である。不思議なもので人は1度顔見知りになると、親近感が湧いて何か協力したいという気持ちが芽生えてくる。そのようなFace to Faceのコミュニケーションは地味ではあるが効果は高い。そして、なによりWEB説明会の最大の特長は距離を問わない。そのため、地方の調剤薬局こそ大変有益な手法なので積極的な活用をお勧めする。
【2024.4月号 Vol.335 保険薬局情報ダイジェスト】
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