組織・人材育成
新年の初めに、医療従事者のウェルビーイングをともに育む
人事・労務 ここは知っておきたい
株式会社ToDoビズ 代表取締役 篠塚 功
新年を迎え、年末年始も変わらず患者さんのために尽力された医療従事者の皆様に、心からの感謝を申し上げます。
昨年末に、「職員の幸福」 を理念に掲げている病院で、職員全員を対象とした人事制度の研修会と役職者を対象とした目標管理の研修会を行いました。職員に対し、職員ウェルビーイングの向上が重視される時代に、創立当初から職員の幸福を理念に掲げて地域医療を担ってきた当院こそ、「職員のウェルビーイングを大切にする職場だと、胸を張って言える未来をみんなでつくっていこう」 と言って研修を終えました。
そこで今回は、新年の初めに医療従事者のウェルビーイングについて考えます。
昨年末に、「職員の幸福」 を理念に掲げている病院で、職員全員を対象とした人事制度の研修会と役職者を対象とした目標管理の研修会を行いました。職員に対し、職員ウェルビーイングの向上が重視される時代に、創立当初から職員の幸福を理念に掲げて地域医療を担ってきた当院こそ、「職員のウェルビーイングを大切にする職場だと、胸を張って言える未来をみんなでつくっていこう」 と言って研修を終えました。
そこで今回は、新年の初めに医療従事者のウェルビーイングについて考えます。
医療従事者のウェルビーイングとそれを高める施策
働く上でのウェルビーイングとは、職員の心身の健康だけでなく、働きがいや良好な人間関係、そして誇りを持って仕事に向き合えているという実感など、働くことで得られる 「総合的な幸福感」 が感じられる状態を言います。
ウェルビーイングを高める重要な施策として、「心理的安全性のある職場」 と 「職員エンゲージメントの向上」 が挙げられます。心理的安全性のある職場とは、意見や質問をしても否定されず、真摯に受け止めてもらえる環境を言います。また、職員エンゲージメントとは、職員が組織や仕事に主体的に関わり、信頼や愛着を持って自発的に貢献しようとする心理的状態を指します。これは単なる満足度や組織への忠誠心とは異なり、個人と組織が双方向に成長へ貢献し合う関係を表す概念です。
心理的安全性のある職場は、医療の世界では、患者さんの安全を守る上でも極めて重要です。夜勤の看護師さんが患者さんの異変に気付いたことを、医師が真摯に受け止め速やかに対応することで、患者さんの命は救われます。心理的安全性のある職場を作るためには、立場の上の医師や職場のリーダーの姿勢と行動が重要なことは言うまでもありません。まずは、相手の話を否定せず真摯に聴く姿勢を持ってもらわなければなりません。また、上司は部下と1対1で安心して話せる場をつくる必要もあります。さらには、日常的に感謝や称賛を伝える姿勢も大事です。これらは、目標管理の面接等の場を活用することを推奨しています。
そして、先述の研修では、上司の姿勢は重要だが、良好な人間関係は一方向では成り立たないのだから、上司に対する皆さんの姿勢も重要であるとし、4つの姿勢をお願いしました。1番目は、率直さと誠実さです。上司には 「困っていること」 「改善したいこと」 を正直に伝えてほしいということです。この姿勢が、上司との信頼関係を深めます。2番目は、失敗を恐れず、また失敗したとしても それを共有しようということです。ミスや課題を隠さず話すことで、改善の機会が得られますし、組織全体の学びにもつながります。3番目は、相互尊重の意識です。目標管理の面接等で、上司のフィードバックを受け止めつつ、自分の考えを伝えることで双方向の対話が生まれます。4番目は、安心感を広げる行動です。同僚にも率直に話す姿勢を示すことで、職場全体の心理的安全性が高まります。
ウェルビーイングを高める重要な施策として、「心理的安全性のある職場」 と 「職員エンゲージメントの向上」 が挙げられます。心理的安全性のある職場とは、意見や質問をしても否定されず、真摯に受け止めてもらえる環境を言います。また、職員エンゲージメントとは、職員が組織や仕事に主体的に関わり、信頼や愛着を持って自発的に貢献しようとする心理的状態を指します。これは単なる満足度や組織への忠誠心とは異なり、個人と組織が双方向に成長へ貢献し合う関係を表す概念です。
心理的安全性のある職場は、医療の世界では、患者さんの安全を守る上でも極めて重要です。夜勤の看護師さんが患者さんの異変に気付いたことを、医師が真摯に受け止め速やかに対応することで、患者さんの命は救われます。心理的安全性のある職場を作るためには、立場の上の医師や職場のリーダーの姿勢と行動が重要なことは言うまでもありません。まずは、相手の話を否定せず真摯に聴く姿勢を持ってもらわなければなりません。また、上司は部下と1対1で安心して話せる場をつくる必要もあります。さらには、日常的に感謝や称賛を伝える姿勢も大事です。これらは、目標管理の面接等の場を活用することを推奨しています。
そして、先述の研修では、上司の姿勢は重要だが、良好な人間関係は一方向では成り立たないのだから、上司に対する皆さんの姿勢も重要であるとし、4つの姿勢をお願いしました。1番目は、率直さと誠実さです。上司には 「困っていること」 「改善したいこと」 を正直に伝えてほしいということです。この姿勢が、上司との信頼関係を深めます。2番目は、失敗を恐れず、また失敗したとしても それを共有しようということです。ミスや課題を隠さず話すことで、改善の機会が得られますし、組織全体の学びにもつながります。3番目は、相互尊重の意識です。目標管理の面接等で、上司のフィードバックを受け止めつつ、自分の考えを伝えることで双方向の対話が生まれます。4番目は、安心感を広げる行動です。同僚にも率直に話す姿勢を示すことで、職場全体の心理的安全性が高まります。
職員エンゲージメントを育てる姿勢と目標管理
人事評価において目標管理を行うことを推奨しています。最近では、目標管理を上手く運用することで、職員エンゲージメントの意識を育て、それによってウェルビーイングが高まると期待しています。
これにおいても、職員にお願いした姿勢が4つあります。1番目は、主体性を持つことです。自分の目標を 「与えられるもの」 ではなく、「自分で選び取るもの」 として捉えてほしいということです。2番目は、組織とのつながりを意識することです。自分の仕事が病院全体にどう貢献しているかを考えることで、やりがいが増すはずです。3番目は、成長志向を持つことです。目標管理や人事評価の結果を 「過去の査定」 ではなく、「未来の成長のためのフィードバック」 として受け止めてほしいということです。4番目は、持続可能性を大切にすることです。心身の健康を守りながら、無理のない目標を設定することで、長期的なエンゲージメントを維持することができます。
役職者を対象とした目標管理研修においては、リーダーの姿勢として3つのことをお願いしました。1番目は、未来の夢を描き、部署の方向性を明確に示してほしいということ。2番目は、傾聴と共感の姿勢で部下の目標設定に臨んでほしいということです。部下の声や状況を聴き理解した上で、部署目標との接点を見つけてほしいと思います。3番目は、未来志向の姿勢です。目標を 「負担」 ではなく、「成長の機会」 として語り、一人一人が誇りを持てる未来につなげてほしいと思います。
ウェルビーイングを育むことで、人が安心して、誇りを持って、成長し続けられる環境が “当たり前になる未来” が開けていくと考えます。
【2026年1月1日号 Vol.17 メディカル・マネジメント】
これにおいても、職員にお願いした姿勢が4つあります。1番目は、主体性を持つことです。自分の目標を 「与えられるもの」 ではなく、「自分で選び取るもの」 として捉えてほしいということです。2番目は、組織とのつながりを意識することです。自分の仕事が病院全体にどう貢献しているかを考えることで、やりがいが増すはずです。3番目は、成長志向を持つことです。目標管理や人事評価の結果を 「過去の査定」 ではなく、「未来の成長のためのフィードバック」 として受け止めてほしいということです。4番目は、持続可能性を大切にすることです。心身の健康を守りながら、無理のない目標を設定することで、長期的なエンゲージメントを維持することができます。
役職者を対象とした目標管理研修においては、リーダーの姿勢として3つのことをお願いしました。1番目は、未来の夢を描き、部署の方向性を明確に示してほしいということ。2番目は、傾聴と共感の姿勢で部下の目標設定に臨んでほしいということです。部下の声や状況を聴き理解した上で、部署目標との接点を見つけてほしいと思います。3番目は、未来志向の姿勢です。目標を 「負担」 ではなく、「成長の機会」 として語り、一人一人が誇りを持てる未来につなげてほしいと思います。
ウェルビーイングを育むことで、人が安心して、誇りを持って、成長し続けられる環境が “当たり前になる未来” が開けていくと考えます。
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2025-11-02「令和6年度介護報酬改定に関するQ&A(Vol.17)(令和7年10月1日事務連絡)」を追加しました
2025-10-22
「疑義解釈資料の送付について(その30)」を追加しました
2025-10-01
「後発医薬品の出荷停止等を踏まえた診療報酬上の臨時的な取扱いについて」を追加しました
[お知らせ]
2026-01-26【セミナーのご案内】2026年度診療報酬改定を踏まえたリハビリ機能強化による病院の経営戦略
2026-01-14
【セミナーのご案内】新社会システム総合研究所主催 これからの薬局経営の方向性と戦略
2025-12-24
【セミナーのご案内】日総研主催「重症度、医療・看護必要度 「新基準」への対応と看護マネジメント」
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