組織・人材育成
目標ではなく目標管理を振り返る
「組織における目標管理」について
株式会社メディフローラ 代表取締役 上村 久子
2022年も残すところあと半年!季節は自分の意思とは関係なく、どんどん過ぎていくものですね。
今回は私がとても大切にしている「組織における目標管理」について、あるクリニックで行った目標管理の振り返り事例から、より良い組織の在り方を考えましょう。
今回もめまぐるしく変化する医療業界で努力される皆さまをご紹介することで、少しでも皆さまの組織のお役に立てることが出来たら幸いです。
今回は私がとても大切にしている「組織における目標管理」について、あるクリニックで行った目標管理の振り返り事例から、より良い組織の在り方を考えましょう。
今回もめまぐるしく変化する医療業界で努力される皆さまをご紹介することで、少しでも皆さまの組織のお役に立てることが出来たら幸いです。
ケース:
住宅街にある、全職員10名程の歯科クリニックのお話です。院長先生が立ち上げたこのクリニックは今年で7年目。組織づくりに力を入れたいと外部経営アドバイザーである筆者に声がかかりました。
そのクリニックではそれまで、スタッフがどのような成長を遂げているのか確認するツールがありませんでした。院長先生が何かに気が付く度に「こういうことを気を付けよう」と伝えてきましたが、中長期の成長を視野にいれた関りは行っていなかったと言います。
そこで、院長先生もスタッフも楽しみながら成長を実感できるよう、目標管理制度をスタートさせることにしました。
今まで目標管理を行ってこなかったスタッフの皆さまにとって、目標管理が面倒などネガティブなイメージにならないよう「まずは自分が1年後在りたい姿」を考えていただき、そうなるための行動目標を3つ立てていただきました。例えば、「健康の維持はより良いお仕事に重要!夜更かししがちだったので12時には寝る」など、今まで気になっていたけど実行できていなかったもののうち、無理なく実行できるものを行動目標とし、1か月に1回、簡単な自己評価と院長先生のコメントを書く欄があるだけの簡単な用紙を用いて目標管理はスタート!本人が実行したかった内容を行動目標にしたことと評価を簡単にしたことで、さほど抵抗なく目標管理は進んでいきました。
1年が経過したタイミングで、この1年間の自分の振り返りを行っていただきました。そして目標管理を行う前と行った後とで何か違いがあるかどうか振り返る時間を持ちました。すると、以下のような発言が出てきました!
受付Aさん 「目標管理って良いのですね。何だか自分が成長した気になりますし、成長したことを素直に受け取れる気になりました」
衛生士さんBさん 「定期的に目標を確認することって大切ですね。大切だと思っていてもすぐ忘れちゃうじゃないですか。目標達成がしやすかったです」
歯科医Cさん 「目標管理ははじめて行ったのですが、何をしたら良いのか自分の行動の指針になりました。私はとても勉強になったので、実は先日3歳と5歳の息子と一緒に家族で目標設定をしました。3歳の息子は『1年間はこのおもちゃで遊びまくる!』と宣言して、今も心移りすることなく、そのおもちゃで大切に遊んでいます」
このケース、どういう感想を持ちましたか?
目標管理というと固かったり、面倒だったり、そんなネガティブなイメージを持たれる方が多いと思います。目標管理は組織運営を行う際に、スタッフの頑張りを評価出来るだけではなく、設定の内容により組織全体をより良く成長させるための重要なアクセルになり得ます。
目標管理を取り入れている組織は多いと思いますが、設定した目標の振り返りではなく「目標管理を行ったことに関する振り返り」を行っている組織は少ないように思います。目標管理は、ただ目標が出来ているか出来ていないかを評価することでは組織全体のより良い成長に繋がりにくいと感じています。より効果的な目標管理を行うには、目標管理が狙いに沿った機能を担っているかどうか確認することが大切です。
目標が達成されないまま、毎年繰り返されていませんか?評価を行うに当たり、評価しにくい抽象的な目標になっていませんか?当たり前に達成する目標が設定されていませんか?その人・部署が直接関係しない、または関係の薄い目標が設定されていませんか?自走する組織の基盤を作るためには、自分たちが「やっていて楽しい!」「意味がある!」「成長している!」と感じられる目標管理が必要です。例えば、組織全体の売り上げ目標を掲げるよりも、1人ずつ1日〇〇円の物販の目標を決める等、個人が把握できる数値目標を掲げた方が組織全体としての売り上げ向上に繋がります。
今年ももう後半戦に突入ですね!皆さまの組織における目標設定の振り返りの参考になれば幸いです。
【2022. 8. 1 Vol.549 医業情報ダイジェスト】
そのクリニックではそれまで、スタッフがどのような成長を遂げているのか確認するツールがありませんでした。院長先生が何かに気が付く度に「こういうことを気を付けよう」と伝えてきましたが、中長期の成長を視野にいれた関りは行っていなかったと言います。
そこで、院長先生もスタッフも楽しみながら成長を実感できるよう、目標管理制度をスタートさせることにしました。
今まで目標管理を行ってこなかったスタッフの皆さまにとって、目標管理が面倒などネガティブなイメージにならないよう「まずは自分が1年後在りたい姿」を考えていただき、そうなるための行動目標を3つ立てていただきました。例えば、「健康の維持はより良いお仕事に重要!夜更かししがちだったので12時には寝る」など、今まで気になっていたけど実行できていなかったもののうち、無理なく実行できるものを行動目標とし、1か月に1回、簡単な自己評価と院長先生のコメントを書く欄があるだけの簡単な用紙を用いて目標管理はスタート!本人が実行したかった内容を行動目標にしたことと評価を簡単にしたことで、さほど抵抗なく目標管理は進んでいきました。
1年が経過したタイミングで、この1年間の自分の振り返りを行っていただきました。そして目標管理を行う前と行った後とで何か違いがあるかどうか振り返る時間を持ちました。すると、以下のような発言が出てきました!
受付Aさん 「目標管理って良いのですね。何だか自分が成長した気になりますし、成長したことを素直に受け取れる気になりました」
衛生士さんBさん 「定期的に目標を確認することって大切ですね。大切だと思っていてもすぐ忘れちゃうじゃないですか。目標達成がしやすかったです」
歯科医Cさん 「目標管理ははじめて行ったのですが、何をしたら良いのか自分の行動の指針になりました。私はとても勉強になったので、実は先日3歳と5歳の息子と一緒に家族で目標設定をしました。3歳の息子は『1年間はこのおもちゃで遊びまくる!』と宣言して、今も心移りすることなく、そのおもちゃで大切に遊んでいます」
このケース、どういう感想を持ちましたか?
目標管理というと固かったり、面倒だったり、そんなネガティブなイメージを持たれる方が多いと思います。目標管理は組織運営を行う際に、スタッフの頑張りを評価出来るだけではなく、設定の内容により組織全体をより良く成長させるための重要なアクセルになり得ます。
目標管理を取り入れている組織は多いと思いますが、設定した目標の振り返りではなく「目標管理を行ったことに関する振り返り」を行っている組織は少ないように思います。目標管理は、ただ目標が出来ているか出来ていないかを評価することでは組織全体のより良い成長に繋がりにくいと感じています。より効果的な目標管理を行うには、目標管理が狙いに沿った機能を担っているかどうか確認することが大切です。
目標が達成されないまま、毎年繰り返されていませんか?評価を行うに当たり、評価しにくい抽象的な目標になっていませんか?当たり前に達成する目標が設定されていませんか?その人・部署が直接関係しない、または関係の薄い目標が設定されていませんか?自走する組織の基盤を作るためには、自分たちが「やっていて楽しい!」「意味がある!」「成長している!」と感じられる目標管理が必要です。例えば、組織全体の売り上げ目標を掲げるよりも、1人ずつ1日〇〇円の物販の目標を決める等、個人が把握できる数値目標を掲げた方が組織全体としての売り上げ向上に繋がります。
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