組織・人材育成
目標設定とデッドラインとマネジメント
病院の事業計画と自部署の目標設定
株式会社To Doビズ 代表取締役 篠塚 功
現在、某病院からご相談を受け、目標管理をしっかり行うよう見直しを提案しています。管理職が、自らの部署の目標を立て、当然、それを実現するための様々な方策を考えます。そして、それらを1人では実行できませんから、各方策の責任者や担当者を決めて実現していくというのが目標管理です。この病院では、管理職が、自部署の目標達成のために、当然やるべき、これらのことができていませんでした。
すなわち、部署の目標である事業計画の右側に、担当者名とその担当者が担うべき活動計画の大項目程度は表されていないと、誰に何を任せたか忘れてしまいますし、担当者への日常的な働きかけも困難です。筆者が管理職として最後に就いたのは、日本医療機能評価機構の事業部という部署でした。
ここでは、1年間の事業計画を立てると、各事業の大項目には、重要な活動計画とその責任者とそれを補佐する者を決め、名前を明記していました。そして、毎週、部署ミーティングの中でその進捗状況を確認し、気になった時には、個別に、「例の計画は進んでいるかい」と責任者に尋ねたものでした。すなわち、目標管理は、単に人事考課のために行うものではなく、管理職が自部署の目標達成のために、各スタッフをマネジメントするためのツールだと言えます。
そこで、今回は、目標設定と部署のマネジメントについて考えます。
すなわち、部署の目標である事業計画の右側に、担当者名とその担当者が担うべき活動計画の大項目程度は表されていないと、誰に何を任せたか忘れてしまいますし、担当者への日常的な働きかけも困難です。筆者が管理職として最後に就いたのは、日本医療機能評価機構の事業部という部署でした。
ここでは、1年間の事業計画を立てると、各事業の大項目には、重要な活動計画とその責任者とそれを補佐する者を決め、名前を明記していました。そして、毎週、部署ミーティングの中でその進捗状況を確認し、気になった時には、個別に、「例の計画は進んでいるかい」と責任者に尋ねたものでした。すなわち、目標管理は、単に人事考課のために行うものではなく、管理職が自部署の目標達成のために、各スタッフをマネジメントするためのツールだと言えます。
そこで、今回は、目標設定と部署のマネジメントについて考えます。
病院の事業計画と自部署の目標設定
目標管理は、管理職が病院の事業計画を十分理解し、その計画達成に向けて、自部署は何をすべきかを真剣に考え、自部署の目標(事業計画)を設定するところから始まります。そして、ある程度、自部署の目標が定まったところで、部署内ミーティングを開催し、スタッフに、病院と自部署の事業計画を説明し、スタッフの意見を十分聴くようにします。みんなの知恵を結集して、自部署の目標が、病院の事業計画達成に、大きく貢献するようにブラッシュアップすべきでしょう。また、A計画は、甲看護師に責任者になってもらいたいとか、B計画は、乙看護師にお願いしようと考えていたなど、おおまかな役割分担を伝え、スタッフの意見などを聴くようにします。
自分たちが、今季、上司から何を期待されているのかを理解してもらった上で目標を書いてもらうと、自部署の目標達成に向けた各スタッフの効率的効果的な目標設定につながると考えます。
上司は、各スタッフとの目標面接を通じて、今回の業務分担やスタッフの活動によって、自部署の目標が必ず達成できるかの最終判断をし、自部署の計画書の中に、各スタッフの氏名と各自が行う重要項目に関して、期日を明確にして記載しておくとよいでしょう。当然、その計画書は全員で共有します。そして、常に、期日(デッドライン)が近づいてきた時に、スタッフに進捗状況を確認すればよいのです。
先述のように、筆者は、週に1回、部署ミーティングの中で、その進捗状況を共有していました。1人の脱落者がいれば、部署の目標は完結しないのですから当然です。したがって、何か支障が起こった場合には、管理職自らが支援に動くべきでしょう。管理職は、自ら立てた自部署の目標を必ず達成しなければなりません。甲看護師が目標を達成できなかったから、自部署の目標の1つが達成できなかったというような言い訳を、管理職は絶対してはいけません。
部下の目標達成が、自部署の目標達成につながることを強く意識し、必要があれば、自ら支援に動くべきであり、そうでなければ、管理職の責任を果たすことなどできないと考えます。
自分たちが、今季、上司から何を期待されているのかを理解してもらった上で目標を書いてもらうと、自部署の目標達成に向けた各スタッフの効率的効果的な目標設定につながると考えます。
上司は、各スタッフとの目標面接を通じて、今回の業務分担やスタッフの活動によって、自部署の目標が必ず達成できるかの最終判断をし、自部署の計画書の中に、各スタッフの氏名と各自が行う重要項目に関して、期日を明確にして記載しておくとよいでしょう。当然、その計画書は全員で共有します。そして、常に、期日(デッドライン)が近づいてきた時に、スタッフに進捗状況を確認すればよいのです。
先述のように、筆者は、週に1回、部署ミーティングの中で、その進捗状況を共有していました。1人の脱落者がいれば、部署の目標は完結しないのですから当然です。したがって、何か支障が起こった場合には、管理職自らが支援に動くべきでしょう。管理職は、自ら立てた自部署の目標を必ず達成しなければなりません。甲看護師が目標を達成できなかったから、自部署の目標の1つが達成できなかったというような言い訳を、管理職は絶対してはいけません。
部下の目標達成が、自部署の目標達成につながることを強く意識し、必要があれば、自ら支援に動くべきであり、そうでなければ、管理職の責任を果たすことなどできないと考えます。
個人の目標設定と手段・方法・期日の徹底的な確認と目標達成
病院の目標管理シートを拝見すると、曖昧な目標ばかりで驚きます。ほとんど期日が書かれていないのですから、どうやって管理職は進捗管理をするのか不思議です。1つ1つの方策を期日までに達成することで、部下は目標を達成し、その結果、自部署の目標達成につながります。期日のない目標が提出されたら、目標を達成するためのアクションプランの各デッドラインはいつなのかを、当然確認し、目標管理シートに明記するよう指導しなければ、進捗管理などできるはずがありません。
目標面接で最も大事なことは、部下がやろうとしている計画で本当に目標が達成できるのか、経験豊かな管理職が考え、部下が立てた作戦に誤りがないかの確認と判断をすることです。しかし、実際の目標を見ると、具体的な手段・方法すら書かれていないものがほとんどです。なぜ、このような状態かと言えば、1人1人の目標達成が、部署の目標達成につながる形になっていないことに原因があると考えます。
今年の部署の1番目に掲げた事業計画の達成は、甲看護師と乙看護師の目標達成にかかっているといった認識もなく、なんとなく目標面接が行われているように感じてしまいます。部下とともに、部署の目標を達成していくのだという強い意識を持てば、部下の立てた目標や、その進捗に無頓着でいられるはずがありません。まずは、自部署の目標達成のための作戦をスタッフみんなと考え、目標を記した計画書の中に、担当者と主な活動と、そのデッドライン(期日)を書くことから、目標管理の運用を見直されてはどうかと考えます。
【2022. 10. 15 Vol.554 医業情報ダイジェスト】
目標面接で最も大事なことは、部下がやろうとしている計画で本当に目標が達成できるのか、経験豊かな管理職が考え、部下が立てた作戦に誤りがないかの確認と判断をすることです。しかし、実際の目標を見ると、具体的な手段・方法すら書かれていないものがほとんどです。なぜ、このような状態かと言えば、1人1人の目標達成が、部署の目標達成につながる形になっていないことに原因があると考えます。
今年の部署の1番目に掲げた事業計画の達成は、甲看護師と乙看護師の目標達成にかかっているといった認識もなく、なんとなく目標面接が行われているように感じてしまいます。部下とともに、部署の目標を達成していくのだという強い意識を持てば、部下の立てた目標や、その進捗に無頓着でいられるはずがありません。まずは、自部署の目標達成のための作戦をスタッフみんなと考え、目標を記した計画書の中に、担当者と主な活動と、そのデッドライン(期日)を書くことから、目標管理の運用を見直されてはどうかと考えます。
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