診療報酬

マイナ保険証の利用率で点数を上げるべき?(前半)

医療DX推進体制整備加算は病院の44%、診療所の34%が届け出済み
株式会社メディチュア  代表取締役 渡辺 優

■ 医療DX推進体制整備加算はすでに病院の44%、診療所の34%が届け出済み

2024年度診療報酬改定の大きなテーマは医療DXの推進である。その代表的な新設項目であるマイナ保険証、電子処方箋などの医療DX推進体制を評価する「医療DX推進体制整備加算」は、全国ですでに病院の44%、診療所の34%が届け出を済ませている=グラフ1=。
さらに都道府県別の病院における届け出状況を比較すると、2倍近い開きが見られる=グラフ2=。都道府県により開示データのタイミングが1ヶ月異なることは多少影響しているのかもしれない。しかしそれだけで2倍近い差が開くとは考えにくい。なお中小病院より大病院、一般病床を有していない病院より有している病院ほどそれぞれ届け出に積極的である。

グラフ1 医療DX推進体制整備加算の届け出施設割合

各地方厚生局 届出受理医療機関名簿(東北・関東信越・中国:2024年6月1日現在、その他:2024年7月1日現在)を基に作成

グラフ2 病院における医療DX推進体制整備加算の都道府県別届け出施設割合

各地方厚生局 届出受理医療機関名簿(東北・関東信越・中国:2024年6月1日現在、その他:2024年7月1日現在)を基に作成


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【2024. 8. 15 Vol.598 医業情報ダイジェスト】